2004年08月16日 Mon 13:25

表現と五感について考えてみる(駄文&長文シリーズ)

最近ネットで知り合った方々に色々何かを表現する方々が多いので、
表現する能力と言う事について、考えることが多くなりました。

例えば、東京大仏TV(http://www.cripep.com/tdtv)の農宗さんと粟村さんは映像と言う形で、
Y3 Products(http://y3products.main.jp/)の小説家の久保田弥代さんは文章(小説など)と言う形で
草ログ(http://grass.jugem.cc/)の丸藤さんはゲームという形で、
Ogawa::Memoranda(http://as-is.net/blog/)の(o)さんはプログラムやBlogで、
他の方々もBlogやWebサイト等で
様々な表現をしていらっしゃるのですが、
何かを表現すると言うのは、様々な方法や手段があり、
それを受け手に伝えると言う、非常に難しい事だなと思います。

私の場合は特に何かを伝えるとか、プログラムなどで
人の役に立つと言う事も何もしていませんが。

何かを表現し伝えると言う作業は、
まず、自分の視覚や聴覚、触覚などの
いわゆる五感を介した物事や、自分の脳で思考した物事を、
一旦それを脳で分析、再構築し新たな形にするという作業だと思うのですが、
五感を介する場合、メインとなるのはどうしても視覚や聴覚が
主な部分を担っているのではないかと考えます。

五感には『視覚、聴覚、触覚、臭覚、味覚』とあるのですが、
味覚は口腔内にしか存在しない(と思う)ので、
最も限定された感覚ではないかと思います。

また、臭覚も通常は意識して使う機会が
少ないのではないかと思います。

もちろん、日常において無意識に使用していたり、
意識的に使う機会はあると思うのですが、
視覚、聴覚、触覚と比較すると
以外に使われていないのでは無いかとも思います。

どちらかと言えば、嗅覚は快・不快感を伴う場合に
使用される機会が多いのではないかと感じます。

また、味覚・嗅覚は表現するのが非常に難しいと思いますが、
不可能であると言う意味ではありません。
単純に表現するのが、非常に難しいと感じているのです。

もちろん、他の感覚と同じで、表現しようとした意図と、
受けての感覚に差異が生じるのは、同じだとも思います。

たとえば、美味しそうな食べ物や、匂いを感じさる
映像や文章があったとして、
それを上手く表現できていれば、受け手に通じるのは
他の感覚と同じと思うのですが、それは受けての
過去の経験などから生じる場合が多いと思いますので、
一般化するのが非常に難しいと思います。

さて、ここからがやっと本題のようなものなのですが、
視覚、聴覚、触覚は表現する際に、
重要な役割を担っていると思いますし、
比較的、表現に向いた感覚ではないでしょうか。

触覚に関しては、文章や映像では
やや伝えにくい部分もあると思いますが、
何かを表現する際に、これは必ず使用する
インターフェイス部分に使用されている事が多いと思います。
如何に快適に作業などをこなすか、
これが触覚の表現ではないかと思いますが、
もちろん文章や映像においても、
それらを表現する事も多いと思います。

次に聴覚ですが、これは映像に付加して
使用される機会が多いと思うのですが、
文章や静止画での表現は非常に難しいかもしれません。

もちろん、文章や静止画でも、
それらを見たり読んだりする事で、
過去に経験した聴覚の記憶を呼び出し、
受け手に伝える事は可能だとも思いますが、
実際に聴覚を使わせる表現に対し、
想像力や記憶の呼び出しを喚起させる必要があると思うので、
難しい作業だと思います。

最後に視覚ですが、
これは映像と文章もしくは静止画どちらもそれぞれ、
優位な部分があると思います。
映像は実際に視覚を刺激するわけですから、
いかにそれらを今までに無い表現や、手法を使う事や、
表現者が表現したい視覚を、受け手にダイレクトに伝えるかが、
重要な点になるのではないかと思います。

そして、非映像での表現では、受け手の想像力を喚起させるため、
世界観を構築したり、キャラクタを肉付けしたり、
その視覚感覚を、実際経験した事がなくても
経験した事があるものに近い(実際近いかどうかは別として)表現で、
受け手の視覚を刺激させ、目の前にある文字ではなく、
脳の中にあるイメージを呼び出す事が、重要になるのではないでしょうか。

最終的に言ってしまうと、これら表現というモノは、
表現者と受けての経験が近かれば近いほど、
伝えやすいのかもしれません。

それとは逆に、今まで経験したことの無い感覚を、
表現したり提供する事ができれば、
表現者として優れているという事なのかもしれません。

ただ、単に優れている優れていないというのは、
単純で平凡な考えかもしれませんが。

最終的には『脳』という、
非常に難解かつ不可解な存在が引き起こす現象なのかも、
知れないなとかも思ったりしています。

あくまで、これらの文章は私が勝手に思いついて、
ダラダラと書いただけなので、間違っている点や、
矛盾している点があると思いますので、
ご意見やご指摘などがあれば、宜しくお願いいたします。

最後にどうでもいいと思いますが、
私は目の前にあるものの絵を描けといわれても、
何故か全く似ても似つかないものになってしまいます。
脳に欠陥があるのでしょうか?

まぁ、この辺りの事は空間認識や
五感以外の脳で思いついた事を表現する事について考えるときに、
また考えてみたいと思います。

Posted by tugaa | Comments (0) | Category( Personal )
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