2005年10月02日 Sun 22:55

「のまネコ」問題とか(長文=駄文)。

あーなんか、週末、月末&体調不良で、
この僻地Blogの更新どころか、ネット徘徊もままならんかったので、
なんか9月30日あたりから色々あったみたいですね、こんばんは。

関係ありませんが、ガンダムSEED DESTINYの最終回見ましたが、
途中とか全く見てないので、サパーリ意味不明でした。っていうか、主人公は誰?
ドコとドコがどういった理由で戦争してたんだ?結局どう解決したの?
教えて!ガノタの人!!

さて、今日の日記は、非常に個人的な見解が多く、
一部各所から「インスパイヤ」されたオリジナルな文章などもあり、
いつもよりもさらに面白くないので、ご了承下さい。

で、気になったことその1:「一太郎/花子」訴訟
「一太郎/花子」訴訟で逆転勝訴っていうのは、
まぁ当たり前つーか、こんなみみっちい争いなんかしてる場合じゃないでしょ、
日本のソフトウェア産業、こんな事にお金と時間をかけるなら、
もっとクリエイティブな面で、競ってくださいって思いました。

で、気になったことその2:「のまネコ」問題
まあ、所謂その有名な、「のまネコ」問題ですが、
9月30日にエイベックスからコメントが発表されましたが、
それを読んだ消費者の一般的な見解としては、これで問題は解決したかのように受け止められ、
また、エイベックスも被害者であるかのように受け止められたようですが、
私個人の感想は一言で言うと『なにこれ…。』でした。

9月30日にエイベックスから発表されたコメントで、
個人的に疑問に思った点を列挙していきたいと思います。

「(当初発表されたFlashは)使用許諾なく楽曲を使用していました」と書かれているのですが、
いつから、エイベックスがこの楽曲の権利を得たのか明確に記されていない。

「新たなオリジナリティを加えて別のキャラクターとして描き下ろされたもの」とのことですが、
どこが新たなオリジナリティなのか、全く触れられていない。

「その後CDの売れ行きが予想もしないぐらい伸びた」と書かれていますが、
ヨーロッパ中で400万枚をこえるセールスを記録し、
ビルボードヨーロッパチャート総合1位獲得(10週連続)したと
O-ZONE公式サイトで書かれているCDに対し、企業が予想しないほど売れるとは、
完全に自分たちのマーケティングのミスを認めていることになり、
自社のマーケティング力の弱さを自ら露呈していると、捉えれれてもおかしくないと考えます。
もしくは、「単なる言い逃れ」と受け止めれれても、おかしくないのではないでしょうか?

「もちろん「モナー」とは異なるものとして作っていただいたもの」と、
ここでも書かれていますが、具体的に「「モナー」とは異なる」点が明記されていません。

「私たちは、「のまネコ」は「モナー」とはまったく別物であり問題ないと考えていた」
とも書かれていますが、これも、どこがどう「全く別物」なのかという主張がありません。

「海賊版に対抗すること等を考えてごく普通に商標登録出願をしてもらった」とありますが、
元のFlashが海賊版(使用許諾なく楽曲を使用)で、それをどの様に変更したか不明確なまま、
「のまネコ」が海賊版ではなくオリジナルだと主張し続ける点や、
「ごく普通に商標登録出願をしてもらった」と、自社のコンテンツを「商標登録出願をしてもらった」と、
明らかに自社が不利益を被る可能性があるから、
他社に「商標登録出願をしてもらった」とも(かなり穿った見方ですが)受け止められます。

また、膨大な2chの書き込みから、
即座に「殺人予告」を見つけた点も不自然といえば、不自然です。
どの様な経緯でこの「殺人予告」を発見したのか、
誰が発見したのか(社内の人物なのか、それとも第三者から連絡があったのか)
そのあたりの情報を入手した経路を明確にしないと、
疑い深い人たちが「エイベックスの自作自演では?」と言われる恐れがあると考えるのが、
当然ではないかと思います。

また、この「殺人予告」の書き込みをもって、エイベックスも被害者であるという点を、
なぜこの「のまネコ問題」の公式見解上に発表する必要があるのか、はなはだ疑問です。

本来なら、この様な警察に被害届を出す(危険を感じる)レベルの
悪質な犯罪行為に対しては、この「のまネコ」に対する公式見解とは別に、
エイベックスに対する「殺人予告」や「嫌がらせまがい」の事があったと、
個別に発表すべきだと思います。
ただ、この様な書き込みをすることに対しては、全く賛同できません。
というか、書き込んだ人はとっとと自首して下さい。

また、企業の公式な発表に、やたら「~と思います。」という表現をするなど、
とてもではないですが、これが(「大人の判断」とやらをする)企業の公式見解とは思えません。

また、商標の登録出願を取り下げると言っている「のまネコ」というのは、
筆文字で書かれた「のまネコ」であり、問題になっている、
グッズなどで展開されているキャラクタは、「米酒」で商標の登録出願をしていることに、
一切触れられていないなど、この企業は一体どんな企業なのかと、考えざるを得ません。

また、グッズに関しても今後どの様にするのか(販売をやめるのか、継続するのか)、
現在流通しているCDに関して何故、回収と言った措置をとらないか、など疑問はまだ多々あります。
(グッズに関しては「©のまネコ製作委員会」を外して、販売を継続するらしいです)。

「のまネコ」と「モナー」等の比較

最終的に、これらがそれぞれオリジナルであり、全くの別物なのか、
非常によく似たものなのか、同一なのかの判断は各自考えてみてください。

けど、一番迷惑だと思ってるのは「O-ZONE」かも。
アーティストとしての自分たちの楽曲が、音楽性とは違う所で注目され、
「O-ZONE」より「のまネコ」とか「マイアヒー」の方が有名になっちゃてるし。

また、この問題に関して日本最大のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)
「mixi」内で、あるユーザが実名で、松浦社長に対し、
「のまネコ」問題に対し質問状を送った所、
そこで、mixiで公開していた、松浦社長の写真を使った事に対し、松浦社長は
「本人の了承がなく写真を使用するのはあきらかに肖像権の侵害です。 訴えます。」
と、質問に対しての返答でなく、写真を使った事に対して「肖像権の侵害」に対して、
「訴えます」と、明確に訴訟を起こす事を返答されたとのことです。

また、これに対してそのユーザは
「全面的にこちら側に非があるので、謝罪のメッセージを送り、画像を差し替えました。」
としましたが、松浦社長は
「なお、先ほどの写真につきましては謝罪すればすむというものではないので、
当社のルールにのっとり対処させていただくこととなります。」
と、エイベックスの社内ルールを以って対応すると返答され、
誹謗中傷にあたらないにもかかわらず、訴訟を起こすと決断されたようです。

なお、この様に「訴える」などと相手に対し宣言した場合、
実際に「訴え」なければ脅迫罪にあたるのでは?という見方もあります。

また、これはSNSという比較的閉じられたネット上でのことであるという点を考えると、
誰でも閲覧可能と言うわけではないので、2chや個人サイトと違うという面もあると思います。
(但し「mixi」はユーザアカウントが150万を超えるという巨大なものでもあるとも言えます)。

それにしても、企業のトップが一個人として一個人に対し
「訴える」などという企業が存在するのですね。

また、同じmixiユーザがこの件に対し、疑問にある点があったようなので、

社長の日記に書き込んだら
「文句があるのなら、会社に電話してくれ」
とメッセージが着たので、
「コチラは名乗るんですか?そちらは名乗らないのに、アンフェアじゃないんですか?」
と返したら
「別に俺は喧嘩するきないし、もちろんそちらがやる気なら受けますが(笑)
おれだって普通に生きてんだからさ。誕生日にうざいこと言われたくないよ(笑)
そんくらいわかるでしょ(笑) 」

と、非常に大人気ない返答をされている点も、企業のトップとして問題があるのでは?
と思います(「大人の判断」をした会社なんですから)。

なお、エイベックスのサイトではサイト内の資料などのデータに関して、
「エイベックスコンテンツ内の画像、文字データなど全てにおいて、
いかなる形でも複製・改変など全ての流用を認めない」との事です。

他のWebサイト(2ch等)からのデータを改変して
(「インスパイヤ」されオリジナリティを加えて)流用したのが「のまネコ」では?
エイベックスコンテンツ内のデータに「インスパイヤ」されたものはどうなんでしょうかね?
とか、つい、揚げ足を取ってみたくなったりします。

そもそも、肖像権云々というのなら、会社の社長という立場上、
確実にネットに画像が出回ってしまうわけで、
例えば、「松浦勝人」と「Googleのイメージ検索で検索すると数件ヒットしますが、
これならば、Google等も訴えらるのですかね?(全く話は別物ですが)。

私はネットで情報を検索する際、企業の公式なサイトや、
ネットでニュースを配信している数多くのサイトと同様に2chも見ますが、
これで私も所謂「2ちゃんねらー」に含まれるとするならば、
かなりの人が「2ちゃんねらー」になるのではないでしょうか?
そもそも、「2ちゃんねらー」と「2ちゃんねらーでないネットユーザ」の違いとは
何なんでしょうか?ネット(匿名)の人は全て「2ちゃんねらー」と同義なんですかね?

今回はちょっと真面目に書いてますが、このBlogは何かに対して言及するとか、
真偽を確かめるとか言論系とか、そういったスタンスのBlogではなく、
通常は、基本的に、どーどもいいゲームの話とか日常の話がメインです。
今回は特別ですが、訴えられたら嫌だなー(多分見てないと思いますが)。

ガクガク(((((゚Д゚ ;;)))))ブルブル

エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社 http://www.avex.co.jp/
のまネコ問題まとめサイト
http://www.bmybox.com/~studio_u/nomaneko/
O-ZONE OFFICIAL WEB SITE http://maiahi.com/index.html
いわゆる「のまネコ」問題についての当グループの考え方
http://ecweb1.avexnet.or.jp/sa4web/050930info.htm
ソーシャル・ネットワーキング・サービス - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/SNS
mixi http://mixi.jp/
「松浦勝人」でGoogleイメージ検索の結果
http://images.google.co.jp/images?q=%E6%9D%BE%E6%B5%A6%E5%8B%9D%E4%BA%BA&hl=ja&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2

気になった記事:Hotwired
「のまネコ」騒動にエイベックスが公式見解発表――インスパイアされたオリジナル?
http://hotwired.goo.ne.jp/nwt/050921/comment_9.html
MSN 毎日新聞の記事
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051001k0000m040043000c.html

いわゆる「のまネコ」問題についての当グループの考え方
http://ecweb1.avexnet.or.jp/sa4web/050930info.htm

■いわゆる「のまネコ」問題についての当グループの考え方

この度、私たちが販売しております「のまネコ」に関して、これまで皆様に混乱を招いたことを反省しつつ、「のまネコ」にかかわって今まで私たちがしてきたことをすべて見直しました。

結論から言いますと、現在CDに特典としてつけているマイアヒ・フラッシュを今後はもうつけないことにしようと思います。また、「のまネコ」の図形商標の登録出願を有限会社ゼンに中止してもらおうと思います。こうすれば、多くの方々が共有財産として楽しんでいる「モナー」等について、私たちが何らかの権利を持っているかのような誤解を完全に払拭できると考えたからです。

私たちは、昨年10月に、「恋のマイアヒ」の楽曲を使ってアスキーアート文化の影響を受けた映像と共に音楽を楽しむ面白いフラッシュを見つけました。そのフラッシュは、使用許諾なく楽曲を使用していましたが、「これは非常に面白いので、是非皆さんにも楽しんでもらおう」と思い、作者の方に私たち用に改めてフラッシュを作ってもらい、もちろん作家の許諾を取った上で、CDの特典映像としました。それがマイアヒ・フラッシュの始まりだったことは皆様ご存知のとおりです。

しかし、その後CDの売れ行きが予想もしないぐらい伸びたことを背景に、私たちはビジネスとして、ぬいぐるみ等の「のまネコグッズ」をオリジナル商品として出すことにしました。その商品は、マイアヒ・フラッシュのイメージを残しつつ新たなオリジナリティを加えて別のキャラクターとして描き下ろされたものであり、もちろん「モナー」とは異なるものとして作っていただいたものですが、皆様には、「のまネコ」は上記のような経緯で誕生したマイアヒ・フラッシュと同様のものであると受け取られ、「のまネコ」によって「モナー」等のアスキーアートの自由な使用が制限されるのではないかといった様々なご不満・お叱りをいただきました。

私たちは、「のまネコ」は「モナー」とはまったく別物であり問題ないと考えていたからこそ、海賊版に対抗すること等を考えてごく普通に商標登録出願をしてもらったのですが、皆さんの気持ちの中では、「同じようなもの」というように捉えられたのだと思います。正直なところ、私たちは、別物ではあるものの、上記のとおりアスキーアート文化をバック・グラウンドとしてもつマイアヒ・フラッシュの知名度が「のまネコ」グッズ販売の一助になると考えておりました。

しかし、このことが原因で今回の混乱を招いた以上、直ちにマイアヒ・フラッシュの提供を中止し、「のまネコ」の図形商標の登録出願も取り下げることで、皆さんに安心していただこうと決心した次第です。

と、発表しようと思っていた矢先、本日未明、2ちゃんねるにエイベックス社員に対する殺人予告が載せられました。「のまネコ」問題が取りざたされるようになってから、今までも、一部の心ない方から嫌がらせまがいのことが私たち及び関係者に対して行われてきましたが、善意のファンや一般消費者の方々の声を真摯にうかがおうと思い、特段の措置はとりませんでした。しかし、今回のものは明らかに不法かつ著しく反社会的であって到底見過ごすことができるものではないので、警察に被害届けを出すことにしました。

この事件に接して、正直言って、冒頭からの発表文を出すことにややためらいを感じましたが皆様を信じて当初の予定通り発表させていただきます。



エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社 2005年9月30日
Posted by tugaa | Comments (0) | Category( Web )
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