2004年08月21日 Sat 15:04

これからのエンタテイメントって?(駄文&長文シリーズ)

阿部健一郎氏のBlog『横浜日和』 http://abekenichiro.jugem.cc/
の8月20日のエントリ
マンガ市場ドットコム http://abekenichiro.jugem.cc/?eid=196
を読み、私なりに考えたことをまたいつものように、
ダラダラと纏まり無く書いてみようと思いました。

以下、マンガ市場ドットコムより一部抜粋。

「マンガだけが紙だけの時代でもなくなってきた。
我々は多くの表現手段を持ちたい」

 うーん、なるほどと思った。
だいたい紙の媒体で作られた本なんて
本を売るならBOOK OFF(ブックオフ)
新刊をすぐに買うのをがまんすれば、いずれ安く買えてしまう。

パソコンの登場により、本だけではなくCDの売上も落ちている。
だってレンタルしたCDをコピーしちゃえばいいだけだからね。
わざわざ購入する人もいなくなってしまう。

そんなときにau by KDDI
EZ「着うた(R)」がヒットしているとニュースで知った。
着うたの利点は、歌をダウンロードできるのだけれど、
他のところにコピーできないということだ。
自分のケータイのみ利用できるというメリットがある。

つまり、そういう方法論で考えるならば、
携帯電話向けのコミック配信サービスはコピーされないわけだし、
紙の媒体じゃないからBOOK OFF(ブックオフ)で安く売られる心配もない。

 そして、DGモバイル代表取締役社長の小尾 一介氏が、
「マンガ市場ドットコムが、旧作から新作、新人に場を提供したい」
と述べているのがいいね。
何かしら新人育成の場があるのは、とてもいいことだと思う。

 うーん、時代は常に進化しますね。

このエントリに対して、私は下記のようなコメントをしました。

CDや本の売り上げについては、
コピーの問題などもあると思うのですが、
私は、これらの問題には、ライフスタイルの変化、
情報の氾濫による、趣味嗜好の多様化と、
価値観や価値の変化と多様化、
情報リテラシーの問題もあると考えています。

ちょうど現在はこれらがパラダイムシフトの過程に
あるのだと思います。

上記でコメントしたとおり、CDや本の売り上げについては
コピーや中古市場の問題などもあると思うのですが、
(当然、コピーは違法行為の場合もあります)
これらも、既存の流通方法やマーケティングが現状に追いついていない、
もしくは、変化に対応しようとしている過程で生じている問題だと認識しています。

もちろん、既存の紙媒体やCDといったメディアは、
これからもまだ、存在し続けると思いますが、
これまでの媒体以外にコンテンツを提供する場所や必要が出てきた結果、
売り上げの減少が起こっているとも考えられます。

また、人の一日に使える時間は人によって違うが、
絶対的に24時間は越えられない、その中で何に時間を使うか、そしてそれは、
その時間を使う価値があると判断されたものが選ばれるはず、だと考えます。

これは、使うお金にも同じ事が当てはまるのではないかと思います。
限られた時間の中で、いかに自分にとって必要なもの、楽しめるもの等にお金を出すか。

制限された中で、新しい便利なツールがあれば、
今まで使っていた、媒体(ツール)よりも、そちらを選び、利用し、お金を払うというのは
当然の流れなのかもしれません。

そしてこれらに加え、ライフスタイルの変化、価値観や価値の変化と多様化、
情報の氾濫による、趣味嗜好の多様化、情報リテラシーの問題などが考えられますが、
これらは、今に始まった事ではないのですが、
近年はこれらが、もの凄い速度で変化していると感じます。

例えば、ゲームが売れないといわれる中、DoCoMoのFOMAの売りの一つが
「ドラクエ」や「ファイナルファンタジー」であった事。
これを考えてみると、実際にゲーム自体は人気が無いわけではなく、
ゲームをどこでどの様にするか、と言う事が変化しているのだと思います。

これは、ライフスタイルの変化によって、ゲームというものの居場所が、
従来のテレビの前とコンソールを使用するというスタイルから、
変わってきているということだと思います。

例えば、電車の中では以前は音楽を聴いていたり、
雑誌や本を読んでいる人が多かったと思いますが、
現在は、多くの人が携帯でメールを見たり送ったり、
ゲームをしたりと、携帯を使っている事が多いと感じます
(もちろん、マナーの悪い人は通話してたりしますが)。

また、私のコメントに対し、阿部健一郎氏が下記のようなコメントを下さいました。

たしかに人それぞれライフスタイルが
変わってきているような気がします。
ネットゲームを少しプレイしたときに、キャラクターが看板みたいのを持って、
「恋人募集」していたときには、
うわぁバーチャルな世界でもとぴっくりしましたから……。

ネットゲーム(ネトゲ)の普及は、
海外と比較すれば、日本ではまだそれほどではありませんが、
それでも、上記コメントの様なことや、
ゲーム内のアイテムなどを現実のお金で取引する、
リアル・マネー・トレード(RMT)など、国内でも増えてきているようです。

RMTは違法ではないけど、(ルール)違反だと言う見方が多いのですが、
ネットとリアルの違いをどの様に感じるかによって、
RMTも「アリ」ではないかとも思ったりします。

ただ、あまりにも中毒性が高いネトゲだと、ゲーム内の人間関係等で、
リアルに問題が持ってくる場合もありますので、
リアルとネットの境界線が、微妙な関係になってくることもあるようです。

この様に、新しいメディアの登場や
ライフスタイルなどの様々な変化が急速に進んでいる現在、
受け手(消費者)は何を選択し、何に代価(時間やお金)を支払うか、
また、表現する側(提供者)も、どの媒体で自分の作品などをどの様に発表するか、
これまで以上に選択肢が広がってきた今、重要な事だと思います。

しかし、それがどの様に機能するかはまだ分かりませんが、
それらの情報をどこから入手し、選択するかという能力(情報リテラシー)が
重要な鍵の一つとなるのではないかとも考えています。

相変わらず、思いつきだけで書いているので、文脈とか内容が無茶苦茶で、
頭の悪さ丸出しな文章(なのか?)になってしまいました…_| ̄|○

有名漫画家から新人まで携帯向けにマンガを配信
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/20170.html
DGモバイルとアジャストは、
マンガのデジタル化を推進するデジタル・マンガ協会と提携し、
携帯電話向けのコミック配信サービス
「マンガ市場ドットコム」をEZweb向けに8月19日よりオープンする。

マンガ市場ドットコム(パソコン向け)
http://www.mangaichiba.com/
impress Watch
http://www.watch.impress.co.jp/
ケータイ Watch
http://k-tai.impress.co.jp/
パラダイム・シフト
ある時代に支配的な物の考え方・認識の枠組み、
規範の状態や体制などの位置を移動すること。
Posted by tugaa | Comments (2) | Category( Personal )
このエントリのTrackBack URL:

このエントリのPermalink:
  このエントリーをブックマークに追加 
Trackback
Comments

パラダイム・シフトとは、
「ある時代に支配的な物の考え方・認識の枠組み、
規範の状態や体制などの位置を移動すること」
なのですね。とても勉強になりました。

ゲームが売れないといわれる中、DoCoMoのFOMAの売りの一つが「ドラクエ」や「ファイナルファンタジー」と書かれていて、ゲームを何を使ってプレイするか考えさせられました。

そしてまた、そんな時代に自分たちが生活していて、めまぐるしく変化していく。そんな時代だからこそ、ある記事に対して自分の意見を書いていくって素晴らしいと思います。

記事にしていただきありがとうございました。

Posted by: 阿部 at 2004年08月23日 16:14

阿部さん、コメントありがとうございます。

このエントリは、阿部さんのエントリが無ければ
書けなかったと思っていますので、感謝しています。

> ある記事に対して自分の意見を書いていくって素晴らしいと思います。

本当にそうですね、それが否定的であれ肯定的であれ、
それぞれ、自分の意見や思いを表現できる場があるというのは、
いいことだと思います。

それによって、それぞれの考え方や、
ものの見方が変わる場合もあると思うので、技術の進歩が、
人間としての進歩に繋がればいいなとか思ってます。

Posted by: tugaa at 2004年08月23日 21:02